7月10日(現地時間)、米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞ノミネートが発表された。『ブレイキング・バッド』は、ウォルター・ホワイト役のブライアン・クランストン(ドラマ・シリーズ部門主演男優賞)、スカイラー役のアナ・ガン(ドラマ・シリーズ部門助演女優賞)、ジェシー・ピンクマン役のアーロン・ポール(ドラマ・シリーズ部門助演男優賞)ら出演者のほか、作品賞、監督賞、脚本賞などの主要部門を含め計16部門でノミネートとなった。
エミー賞は、テレビジョン・アカデミーに所属する1万6000人程度の会員の投票によって決定。プライムタイムに放送される人気番組は、主要部門はプライムタイム・エミー授賞式で、技術部門はクリエイティブ・アーツ・エミー賞授賞式で発表が行われることになる。米テレビ界のエリート組織に所属する会員が選考を行うことと、今年で66回を数える長年の歴史が最高の栄誉と言われる所以だ。
過去のエミー賞ではブライアン・クランストンが3年連続で主演男優賞(ドラマ・シリーズ部門)を受賞する偉業を達成したほか、アーロン・ポールが助演男優賞(ドラマ・シリーズ部門)を2度、そして、昨年アナ・ガンが助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門)を初受賞している。また、昨年、『ブレイキング・バッド』は番組史上初めて、最高の栄冠である作品賞(ドラマ・シリーズ部門)を受賞している。
アメリカではファイナルシーズンが2年にわたって放映されたため、昨年のエミー賞で選考対象となったのはシーズンの前半のみ。今年のエミー賞は、アメリカで社会現象を巻き起こしたファイナルシーズン後半が対象となるため、大量受賞が期待される。
第66回プライムタイム・エミー賞授賞式は8月25日(現地時間)にロサンゼルスのノキア・シアターで実施。日本ではAXNで8月26日に生放送される。