「Better Call Saul(原題)」は、犯罪弁護士ソウル・グッドマン(ボブ・オーデンカーク)を主人公にした新ドラマで、ウォルター・ホワイトと出会う前の時代を舞台にしている。人気キャラクターの私立探偵マイク(ジョナサン・バンクス)がレギュラーとして登場することが明らかになっていることから、「ブレイキング・バッド」の登場人物がゲスト出演することが期待されている。
現在、ロサンゼルスで行われているテレビ評論家協会(TCA)主催のプレスツアーに、「ブレイキング・バッド」で企画・製作総指揮を務めたヴィンス・ギリガンが登場。物語の舞台は2002年からスタートするが、「ブレイキング・バッド」と同様、さまざまな時代が平行で描かれるノンリニア構成になるという。
また、「ブレイキング・バッド」のキャストによるゲスト出演に関しては、いまのところ実現していないという。製作総指揮のピーター・グールドは「ぼくらは単独のドラマとして成立するものを作ろうとしている」とその理由を説明。「お気に入りのキャラクターがたまに登場したり、過去を懐かしんだりというものではなく、独自の娯楽性をもったものにしようとしているんだ」
ただし、「ブレイキング・バッド」の出演者が登場する可能性自体は否定していない。
なお、「Better Call Saul」の全米放送は、当初予定していた今年11月から、2015年上半期に延期されている。その理由については、自分の遅筆のせいだとギリガンは告白。「『ブレイキング・バッド』のときは、1話のあらすじを作るだけで3週間かけていた。だから、いま『Better Call Saul』に同じだけの時間がかかってしまっているのは当然のなりゆきかもしれない。ただ、時間をかけただけの意味はあると思っている」
ちなみに、「Better Call Saul」の全米放送はまだ始まっていないが、米テレビ放送を手がけるAMCはすでにシーズン2の発注をしている。