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2年連続エミー賞で栄光の頂点ドラマ・シリーズ作品賞を受賞。 一度乗ったら降りられない“ノーブレーキ・ノンストップ・エンタテインメント”!

「こんなドラマ見たことない」「過激!」「ヤバ過ぎるでしょ!!」。スキャンダラスな内容が全米の大反響を呼びながらも、悪戦苦闘を続ける主人公がいつしか同情と共感を呼び、人気作家スティーヴン・キングまでが“21世紀のベストドラマ”と称賛を送ったほど。そして2013年5月発表の“TV界のアカデミー賞”、第65回エミー賞でついにドラマ界の頂点、ドラマ・シリーズ作品賞を獲得。一度乗ったら降りられない“ノーブレーキ・ノンストップ・エンタテインメント”の傑作が『ブレイキング・バッド』。これを見ずして、もう海外ドラマのことは語れない。
全米放送したのは、エミー賞のドラマ・シリーズ作品賞に4年連続で輝いた『マッドメン』、日本でも人気の『ウォーキング・デッド』『キリング/26日間』も放ったAMCチャンネル。元々クラシック映画専門局だっただけに、オリジナルドラマも名作映画に匹敵する高いクオリティ。しかも有料チャンネルなのでCMスポンサーの顔色を窺い過ぎない自由さを誇る。

余命わずかの高校教師が家族のために挑む危険な副業。 それは麻薬の精製だった……。 サスペンス・ブラックユーモア・家族愛が奇跡の化学反応を起こしたドラマ

荒野の一本道を暴走する、1台のキャンピングカー。運転するのはガスマスクを装着した、なぜかブリーフ姿の中年男。ご紹介すると彼は高校教師だが、もうひとつの顔は純度99.1%のスーパードラッグを生み出したメガ危険人物。名前はウォルター・ホワイト。自分が肺がんにかかったと知ったウォルターは、これから生まれてくる娘などの家族に財産を残そうと、化学の知識を活かして麻薬の精製という危険な副業に乗り出した。そして平凡
だった人生は、いま彼がハンドルを握る車のように暴走を開始する。それにしても、なぜガスマスクとブリーフ!? 素人のウォルターとおっかないギャングども&当局が激戦を繰り広げるサスペンス、そんな明らかに異常な事態がもたらす特上のブラックユーモア、そしてがんに苦しみながらもウォルターが大切にする家族愛の感動。これらが奇跡のような化学反応を起こして生まれたのが『ブレイキング・バッド』。まさに作品自体が、純度の高いドラッグのよう。猛烈な中毒性は要注意だ。

主役のブライアン・クランストンはエミー賞で主演男優賞を3年連続受賞。 最終話の視聴者数は、なんと放送スタート時の7倍以上に到達!

ウォルター役を熱演して全米が絶賛を送ったのはブライアン・クランストン。第1シーズンの途中からはスキンヘッドに転じるなど凄みたっぷりに容貌を激変させていき、2008年からエミー賞のドラマ・シリーズ主演男優賞に3年連続で輝いた。本作を 出世作にしたクランストンは、『ドライヴ』(11)『アルゴ』(12)『GODZILLA』(14)など、映画界でも実力派として活躍中だ。
本作を企画したのは、これまでTVシリーズ『X-ファイル』などのヒットドラマに参加し、映画『ハンコック』(08)の脚本を書いたヴィンス・ギリガン。製作総指揮の1人は、『レインマン』(88)や『ナルニア国物語』シリーズなど映画界で活躍する名プロデューサー、マーク・ジョンソン。
この『ブレイキング・バッド』、全米放送が始まったのは2008年だが、高い人気と評価を受けて継続が続き、2012〜13年に放送されたファイナルシーズンで惜しくも幕を下ろしたが、最終話をリアルタイムで見た視聴者の数は、第1シーズン第1話の7倍を超える1068万人に到達した。