「ブレイキング・バッド」のスピンオフ番組「Better Call Saul(原題)」のシーズン2制作が早くも決定した。これはシーズン2から登場した犯罪弁護士ソウル・グッドマン(ボブ・オーデンカーク)を主人公にした新ドラマで、ウォルター・ホワイトと出会う前の時代を舞台にしている。「ブレイキング・バッド」の脚本家で、ソウル・グッドマンというキャラクターの生みの親であるピーター・グールドが企画・製作総指揮を務め、「ブレイキング・バッド」のクリエイターであるビンス・ギリガンも製作総指揮として参加。さらに、第1話の演出も手がけているという。
実は、「Better Call Saul」は現在シーズン1の撮影が始まったばかりで、全米放送すら始まっていない。しかし、圧倒的な関心の高さと、これまでの仕上がりに確かな手応えを掴んだ米放送局AMCは、シーズン2の制作をはやくも発注。10話からなるシーズン1と合わせて、計23話が制作されることが決定した。
ちなみに、ソウル・グッドマンとは、派手なスーツを着た胡散臭いルックスとは裏腹に、優れた問題解決能力と裏社会へのコネを持つ敏腕弁護士である。どんなストーリーが編み出されるのか想像もつかないが、ウォルター・ホワイトの顧問弁護士になる以前が舞台となるため、「ブレイキング・バッド」前章として楽しむこともできそうだ。ジェシー役のアーロン・ポールは出演を志願しているし、スカイラー役のアナ・ガンもゲスト出演のオファーがあったことを明らかにしている。ハンク役のディーン・ノリスは「アンダー・ザ・ドーム」にレギュラー出演しているので難しそうだが、ブライアン・クランストンはスケジュールの都合さえつけば、高校教師時代のウォルトとしてカメオ出演できる。すでに、人気キャラクターの私立探偵マイク(ジョナサン・バンクス)がレギュラーとして登場することが明らかになっている。
なお、「Better Call Saul」の全米放送は、当初予定していた今年11月から、2015年上半期に延期されている。