ABOUT

『DIVOC-12』は、株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントによる、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めることを目的とした、12人の映画監督と12本の短編からなるオムニバス映画を制作するプロジェクトです。

ソニーグループでは2020年4月、新型コロナウイルス感染症により世界各国で影響を受けている人々を支援するために「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を設立しました。『DIVOC-12』はこの基金を活用した支援活動の一環として、映像制作活動において大きな影響を受けているクリエイターたちを支援していきます。

短編映画制作について

本プロジェクトでは、クリエイターと俳優の一部を公募し、新しい表現の機会をサポートいたします。また、各作品の制作過程において感染予防を徹底し、コロナ禍の社会における新しい映像制作方法に挑戦していきます。さらには、クリエイターの創り続ける衝動を後押しできるよう、また作品を日本そして世界中の方々に作品を届けられるようサポートいたします。

12本の作品は、本プロジェクトにご賛同いただいた藤井道人監督、上田慎一郎監督、三島有紀子監督総指揮のもと、3つのテーマを掲げて制作いたします。

  • 成長への気づき
  • 感触
  • 共有

12本の作品を通じて、ひとりでも多くの方々に笑顔を届けることが出来るよう取り組んで参ります。
本プロジェクトの収益の一部は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている国内の芸術・文化活動のサポートのため、日本芸術文化振興基金へ寄付いたします。

プロジェクト名について

DIVOC-12

「DIVOC」はCOVIDを
反対に並べた言葉です。
「12人のクリエイターとともに、
COVID-19をひっくり返したい。」
という想いが込められています。
また、DIVOCのそれぞれの文字が表す下記の意味を軸にプロジェクトを進めて参ります。

  • Diversity
    多様性
  • Innovation
    革新
  • Value
    新しい価値
  • Originality
    個性
  • Creativity
    創造

参加監督DIRECTOR’S
COMMENT

  • MICHIHITO FUJII

    藤井道人

    2020年、何度も心が挫けそうになる機会に直面した。そんな中、自分が出来ることは何かと、自問自答を繰り返したが、やはり「映画を創る」以外に答えは見つからなかった。今一度、短編映画という原点に立ち返り、映画作家として今、表現出来ることを模索して行きたいと思います。

    PROFILE
    1986年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』(14年)でデビュー。以降『青の帰り道』(18年)、『デイアンドナイト』(19年)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20年)、『ヤクザと家族 The Family』(21年)、など精力的に作品を発表しており、2019年に公開された映画『新聞記者』では、第43回日本アカデミー賞で最優秀作品賞含む6部門受賞、他にも映画賞を多数受賞。今最も注目されている映像作家の1人である。ドラマ「新聞記者」(Netflix)は、'21年に配信予定。
  • SHINICHIRO UEDA

    上田慎一郎

    僕はずっと映画に助けられてきました。体を悪くした時は病院で薬を貰って治します。心を悪くした時は、多くの場面で、それを映画が治してくれました。「映画は人を救う薬になる」…なんて言うと大袈裟でしょうか。大袈裟じゃないと思います。困難な時こそ映画の出番です。今、心に効く映画を創ります。

    PROFILE
    1984年生まれ、滋賀県出身。中学生の頃から自主映画を撮りはじめ、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。2009年、映画製作団体PANPOKOPINA(パンポコピーナ)を結成。 『お米とおっぱい。』『恋する小説家』『テイク8』等8本の映画を監督し、国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得する。
    2017年、初の劇場用長編『カメラを止めるな!』が2館から350館へ拡大する異例の大ヒットを記録。
    三人共同監督作の『イソップの思うツボ』が2019年8月に公開、そして劇場用長編第二弾となる『スペシャルアクターズ』が同年10月に公開。
    2020年5月、監督・スタッフ・キャストが対面せず“完全リモート”で制作する作品『カメラを止めるな!リモート大作戦』をYouTubeにて無料公開。
    同年9月、新作映画『ポプラン』製作開始。2021年7月には妻のふくだみゆきと共同で監督・脚本を務めた『100日間生きたワニ』が公開。
  • YUKIKO MISHIMA

    三島有紀子

    2020年、私たちは救いがないように感じる世界を共有している。けれどこの企画のように、希望に似た新しい世界も共有していくだろう。人間が繋がる、繋がらないも含めて何を共有するのか、できるのか、見つめたいと思う。それを発信できる機会を与えてくれた製作陣のクリエイターへの新しい支援企画に、チーム一同、心から感謝する。

    PROFILE
    18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局。「NHKスペシャル」「ETV特集」、震災特集など市井の人々を追う人間ドキュメンタリーを数多く企画・監督。03年に劇映画を撮るために独立し、東映京都撮影所などでフリーの助監督として活動、NYでHBスタジオ講師陣のサマーワークショップを受ける。監督作『幼な子われらに生まれ/ Dear Etranger』(17 年)で、第 41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、第 41 回山路ふみ子賞作品賞、第42 回報知映画賞では監督賞などを多数受賞。最新作は『Red/Shape of Red』(2020 年2月公開)。他の代表作として『しあわせのパン/ Bread of Happiness』(2012)、『繕い裁つ人/ A Stich of Life』(2015)、『少女/ Night's Tightrope』(2016)など。ドキュメンタリー作品から劇映画、テレビ作品まで一貫して、永続的な日常の中の人間にある軋みを描きつつも、最後には小さな"魂の救済"を描くことを信条としている。スタイルとしては、研ぎ澄まされた演出に下支えされた美しい映像作りに定評があり、一見すると柔らかい作風の初期作品から、ハードな演出が露出する近作まで、演出の姿勢は変わらない。

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