昭和40年男PRESENTS あのころ僕らは

2015年12月3日

ベスト・キッド&ゴーストバスターズ

映画と音楽とMTV。この三者が蜜月関係を築き、大ヒットを続出したのが80年代であった。24時間、ミュージックビデオ(以下、MV)を流し続けるMTVの開局は81年。映像と音楽を同時に訴求する強力な新媒体の登場は、ラジオ中心だった音楽のプロモーション方法を劇的に変え、アーティストたちはこぞってMVを制作し始めた。そこに目を付けたのがハリウッドだ。人気アーティストとタイアップを図り、MVに映画のシーンを使ってもらえば、予告編に匹敵する有力なプロモーションツールとなる。アーティスト側にとっても、世界で配給されるハリウッド映画とのタイアップは自身の音楽をワールドワイドに展開できるメリットがある。かくして80年代半ばには複数のアーティストが楽曲を提供するオムニバス形式のサントラ盤がヒットチャートを賑わせることになった。

その先駆けといえる『フラッシュダンス』(83年)のサントラ盤からは2曲が全米No.1に輝き、映画自体も世界的なヒットを記録。翌84年は『ゴーストバスターズ』をはじめ、『フットルース』『カリブの熱い夜』『ウーマン・イン・レッド』の劇中歌が続々と全米1位を獲得し、タイアップブームは一気に加速する。特に日米で年間1位(日本は85年度)の動員を記録した『ゴーストバスターズ』は、レイ・パーカーJr.が歌う同名主題歌が日本でも大ヒット。2013年に社会現象となったNHKの朝ドラ『あまちゃん』では、昭和40年男の杉本哲太が演じる駅長の愛唱歌が同曲であったことも記憶に新しい。また、同じ年に製作された『ベスト・キッド』は主題歌をサバイバーが歌い、こちらも映画ともどもヒット。以後、94年までに4本が作られる人気シリーズとなり、2010年にはリメイク作品も公開されている。

昭和40年男にとっては、2作とも84年を代表するデートムービーの傑作だが、テレビ初放映は『ゴーストバスターズ』が87年10月の『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ系)、『ベスト・キッド』が88年4月の『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)であった。その後もいく度となく放送されているが、観る度に劇中歌やMVの記憶がよみがえる、MTV時代を象徴する作品といえよう。


ゴーストバスターズ
幽霊退治をするおバカな科学者トリオに扮したのは、人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のハロルド・ライミス、ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ(左から)。


ベスト・キッド
ひ弱な少年(ラルフ・マッチオ)に空手を教えるミヤギを演じたノリユキ・パット・モリタはアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

©1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
文:濱口英樹/構成:『昭和40年男』編集部

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昭和40年男

昭和40年(~41年3月)生まれの男性のための情報誌。同世代の活躍を紹介したり、年齢的にそろそろ気になってくる健康面をサポートする記事の他、幼少から青春時代にかけての思い出を掘り下げて世代的ルーツ探る記事を多数掲載。「ノスタルジックな想い出が呼ぶ共感」を「明日を生きる活力」に変えることを命題に誌面づくりに取り組んでいる。
毎奇数月の11日発売・700円 http://www.s40otoko.com/